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水を飲むと痩せる?

SNSでも話題の「水飲みダイエット」、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし、私たちが普段お話しているお客様との会話では、「食べ過ぎないように気を付けているのに体重が減らなくて。。。水を飲むだけで体重が増えてしまうんです。。。」「1日2Ⅼ水を飲むと痩せるって聞いたんだけど、それって本当なの?」といった声も聞かれます。
様々なダイエットがある中、根拠が分からないものに飛びつくのは危険です。
今回は「水を飲むと痩せる」を一緒にひも解いてみましょう。

私たちは食べ物を摂ることで得られる「エネルギー摂取」と、身体を動かすことで使われる「エネルギー消費」のバランスによって健康な身体を保っています。
エネルギー消費は、基礎代謝、身体活動量(生活活動や運動)、食事誘発性熱産生に分けられます。1日全エネルギー消費量のうち、約60%が基礎代謝、約30%が生活活動量、約10%が食事誘発性熱産生の割合です。

痩せるためにエネルギー消費を増やそうとすると、一番効果的なのは、運動により筋肉をつけて基礎代謝を上げることです。
でも、コロナ禍でジムにも行きにくいし、激しい運動はちょっと・・・という方も多いと思います。そんな方は食事誘発性熱産生を高めることで、エネルギー消費を増やしましょう。

水を飲むと、飲んだ水は体温まで温められるので、代謝や交感神経が高まり、熱が起きます。これが食事誘発性熱産生です。
22℃の水を500ml飲んだ場合、わずか25kcal程度の増加ですが、1日2Ⅼの水を飲めば、エネルギー消費が100kcal増える計算です。

注意点は水を飲むだけではだめで、食事の見直しを同時に行わないと減量の効果は期待できません。
また、冷たい水やお茶で食べ物を一気に胃腸に流し込むのも、反対に消化の働きが弱まるため、よくありません。

人間の身体は約60%が水で出来ています。
少し意識して、こまめに水を飲む習慣を付けてみてはいかがでしょうか。

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