その不調、貧血かも?
最近、「なんだか疲れやすい・食欲がない・日中眠たくなる・集中できない」などなんとなく調子が悪いと感じることはありませんか?
その症状、「かくれ貧血」かもしれません。
そもそも、貧血とは?
呼吸で取り込んだ酸素は、血液中の赤血球やヘモグロビンによって身体の臓器に供給されます。この赤血球やヘモグロビンが少なくなり、酸素の供給量が減少することを「貧血」といいます。貧血の症状は倦怠感・息切れ・立ちくらみなどがあります。
血液の濃さはヘモグロビン濃度:男性13.0g/dl以下、女性12.0 g/dl以下で貧血になります。
しかし、この基準に達していなくても体内の鉄が不足することで貧血の症状が起きる場合があります。
かくれ貧血とは??
かくれ貧血 = 鉄不足の状態です。体内の鉄の60~70%は血液中のヘモグロビンの成分となり、20~30%は肝臓や脾臓、骨髄に貯蓄されます。鉄は食事から補給していますが、足りなくなると貯蓄した鉄を使って、足りないところを補います。
お金と同じように、貯金(貯蓄した鉄)がなくなると金欠(貧血)になってしまいます。
特にこの鉄不足は血液検査でも見落とされやすい傾向にあることから、かくれ貧血といわれています。
日本人に鉄は足りている???
日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、鉄の推奨量は成人男性では7.5mg、成人女性(月経あり)は10.5mgです。
令和元年の国民健康栄養調査の結果では、1日鉄摂取量の平均値は成人男性8.3mg、成人女性7.8mgでした。
そしてもう1つ、食事から1日10mg程度とったとしても、身体に吸収されるのは約1mg程度といわれるほど、鉄は身体に吸収しづらいものなのです・・・
だからこそより意識して、食事をしていきたいですね!
食事から貧血予防!
貧血予防 = 鉄 のイメージは強いと思いますが、実は赤血球やヘモグロビンをつくるのは鉄だけではありません。亜鉛・葉酸・ビタミンB₁₂も必要です。
栄養素と多く含まれる食品例
鉄 : レバー(豚・鶏)、卵黄、しじみ、小松菜、ほうれん草 など
亜鉛 : 牡蠣、牛赤身肉、大豆、納豆、チーズ、アーモンド など
葉酸 : レバー(豚・鶏)、のり、わかめ、ブロッコリー、アスパラガス など
ビタミンB₁₂: しじみ、あさり、さば、牛レバー など
よく食べている食品がありますか?
動物性と植物性の食品を組み合わせることでさらに吸収率を上げることができます。
★しじみの味噌汁にわかめをプラス、オムレツにブロッコリーをプラスなど、いつものおかずにもうひとつプラスしてみる
★間食にチーズやアーモンドなどの食品を用意する
など少し意識すると手軽に貧血予防ができそうですね!
そして貧血予防は免疫力アップにもつながります。
最近なんだか調子が出ないなぁとお悩みの方、食事で身体の中から元気にしてみませんか?