COLUMN

「フェムテック」という言葉をご存じですか？

Female（女性）とTechnology（テクノロジー）を合わせた造語になります。
「フェムテック」とは、女性特有の月経や妊娠、出産、更年期などライフステージで起きる健康問題に積極的に関心を持っていこうという考え方です。

この「フェムテック」という考えから誕生した健康問題を改善するための製品やサービスが大きく分けると４つあります。

① WEBやアプリサービス
　月経期や更年期女性の健康問題の解決やオンラインストアなど。
　　
② 化粧品、医薬部外品系
　高機能の尿もれパッドやショーツ、デリケートゾーンの洗浄剤、腟マッサージにも使える
　保湿剤など不快感を軽減させる商品。

③ 骨盤底トレーニング系
　腟萎縮やゆるみ、尿もれの予防・改善のための腟トレーニングアイテム。　

④エネルギーデバイス
　主に、医療機関で行う治療のこと。腟の萎縮やゆるみなどに対して行う、炭酸ガス（CO₂）
　レーザーや超音波、高周波を使ったデバイス。


皆さんはもう実際に使っているものがありますか？
また、男性の方でも知っているツールがありますか？

これまで、女性の健康問題は「口にするのはタブー」「口にしにくいもの」というものでした。でも実際には、月経前症候群（頭痛、腰痛、イライラなど）や閉経関連尿路生殖器症候群（デリケートゾーントラブル、頻尿、尿漏れなど）といったような日常生活に支障がでるような症状と戦っている方が昔からいたことは事実です。

最近では女性の更年期だけでなく、男性の更年期についても注目されています。
年齢や性ホルモンによる身体の影響は、性別関係なく誰にでも起こりうるものです。

女性だけでなく男性にもこの考え方が広がることで、お互いがより協力し合える社会になると思います。
「フェムテック」という考え方は2010年から注目され始めた言葉ですが、もっと幅広い年代、性別の方にこの考え方が広がることを願います。




今回は女性特有の健康問題に触れてみました。
「SDGｓ（持続可能な開発目標）5.ジェンダー平等を実現しよう」の目標に向けて、このコラムでは男女の身体の特性を知り、理解を深めるヒントとなるような内容を今後もご紹介していきたいと思います。

ぜひお楽しみに！