食事からできる花粉症対策
いまの時期花粉症でつらいという方はたくさんいると思います。
今回は食事の面からできる花粉症対策を紹介します。
食事で花粉症を直すことは難しいですが、緩和させることができる食材を
日々の食事に取り入れていく方法を考えていきましょう。
①腸内環境を整える
まず、花粉症はアレルギー反応の一種です。
体内に入った花粉に対する免疫反応によって、鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどのアレルギー症状が引き起こされることをいいます。
本来は人体に無害な花粉が体に異常をもたらすのには、免疫機能が大きく関わっています。
そこで免疫システムの60%を担っている腸の環境を整えて免疫システムを正常にすることが、花粉症対策になると期待されています。
◎効果的な食べ物
・乳酸菌、発酵食品・・・・・ヨーグルト、納豆、キムチなど
・食物繊維の豊富なもの・・・きのこ類、ごぼう、れんこん、海藻類など
②アレルギーを起こす物質の生成や働きを抑える
下記の3つはそれぞれアレルギー全般に効果が期待されている成分になります。
・DHA、EPAなどのn-3系脂肪酸
・カテキン
花粉症のさまざまな症状を引き起こすアレルギー誘発物質ヒスタミンの働きを抑える。
・ポリフェノール
抗酸化作用があり、アレルギー疾患の改善に効果が期待されている。
これらは花粉症の症状を引き起こす化学物質の生成や働きを抑えるといわれています。
意識して摂取ができるといいですね。
◎効果的な食べ物
・ⅮHA、EPA・・・・・青魚(さば、いわし、さんま、あじなど)
・カテキン・・・・・・・・緑茶、抹茶など
・ポリフェノール・・・・・コーヒー、ルイボスティー、緑茶、紅茶、チョコなど
③アレルギーを引き起こす物質を体内で作らない
アレルギーを誘発するヒスタミンやプロスタグランジン、ロイコトリエンなどを
生成する材料がなければ、アレルギー反応を起こすリスクも低減されます。
まったく食べないことが良いというわけではなく、食べすぎには注意しましょう。
◎摂取量に気をつける食材
・脂肪の多い肉類・・・豚・牛ロース、バラ、鶏もも、手羽先など
◎アレルギーの原因によって摂取に気をつける食材
・イネ科ブタクサの花粉症の方・・・スイカ、メロンなど
・スギ花粉症の方・・・トマトなど
④バリア機能を高める
腸内環境を整えることとあわせて、粘膜や皮膚の細胞を多く作って働きを強化し、外から侵入する細菌へのバリア機能を高めることと免疫機能を正常に維持することも大切です。
◎バリア機能を高める栄養素
・ビタミンA・・・・鶏・豚レバー、うなぎ、モロヘイヤ、人参、春菊、ほうれん草など
・ビタミンC・・・・レモン、ブロッコリー、キウイ、いちご、グレープフルーツなど
・ビタミンE・・・・あゆ、はまち、うなぎ、西洋かぼちゃ、アボカドなど
◎免疫機能を正常に維持する栄養素
・ビタミンB6・・・かつお、まぐろ、さけ、さんま、さば、バナナ、いわしなど
花粉症に良いとされている食材は身近なものが多く、日々の食生活や間食に組み込みやすいのではないでしょうか。
即効性はありませんので、自分に合った取り入れ方を見つけてコツコツと続けてみましょう。