禁煙の効果
いまこのコラムを見ておられる方は少しでも禁煙に興味を持っておられる方だと思います。
たばこ税がまた増えるとのニュースも記憶に新しいことです。
今回は禁煙したことで生まれる身体への影響などを紹介していきたいと思います。
まず禁煙を始めると起こる身体の変化についてみていきたいと思います。
・開始直後
体内でたばこのダメージから回復する機能が働きはじめます。
・20分後
血圧や脈拍が正常化し、手足の血のめぐりがよくなる。
・8時間後
血液中の酸素濃度が回復。心臓発作を発症する確率が低下します。
・24時間後(1日後)
体内から一酸化炭素が抜け、肺の汚れが消え始める。
・48時間後(2日後)
体からニコチンが完全に抜けます。食べ物がよく味わえるようになる。
・72時間後(3日後)
気管支の収縮が取れて呼吸が楽になります。
・2~3週間後
体内の循環機能が改善し、肺活量も30%回復します。
・1~9か月後
せきや静脈うっ血、呼吸促迫が改善。風邪をひきにくくなる。
・5年後
心臓発作を発症する確率が喫煙者の半分に減少します。
・10年後
さまざまながんを発症する確率が減少する。
このように長く続ければ続けるほど様々な効果が期待されています。
それだけ身体にたばこが悪影響を及ぼしていることの証明になりますね。
10年間禁煙を続けた場合金額面でもメリットは提示できます。
毎日1箱たばこを吸っていた場合
約600円(1箱)× 365日 × 10年 = 約220万円
改めて金額にして表してみると、車が一台は買えるほどの値段になります。
また、放射線影響研究所による研究では、
20歳までに喫煙を開始した人の余命は、喫煙しない人に比べ、
男性で 8年、女性で10年寿命が縮まることが分かっています。
タバコ 1本では 14.4分寿命が縮まることになり、
20本入りのたばこ 1箱では、なんと 4.8 時間の命を削っていることになります。
吸っているだけで自ら寿命を削っているのも怖いですね。
「百害あって一利なし」と言われるたばこですが、
このコラムをきっかけに禁煙に気持ちが向いた方がおられると幸いです。