運動量を知ろう!
皆さんは、「今運動をしているけれど、何キロカロリー消費しているのだろう?」
と疑問を感じたことはありませんか?
今日は、簡単に消費カロリーが計算できる方法をお伝えします。
まずは、運動強度の指数であるメッツを覚えておく必要があります。
メッツは身体活動におけるエネルギー消費量を座位安静時代謝量で除したものです。
簡単に言うと、安静時代謝量の何倍に相当する運動かということです。
座って安静にしている状態を1メッツ、立つと2メッツ、歩くと3メッツ、速歩で4メッツ、軽いジョギングや階段昇降は6メッツ、階段を上る、ランニング、水泳は8メッツとなります。
運動強度がわかったら、次は量を知る必要があります。量は、メッツ時という単位で現します。メッツに時間をかけたものなので、1時間歩いたら3メッツ時ということになります。
運動強度と量がわかったら、やっと消費エネルギー量がわかります。
身体活動の量(メッツ時)に体重をかけると計算できます。
例えば、60㎏の人が1時間歩くと、60×3メッツ時=180kcal消費できるとわかります。
30分だとその半分の90kcalです。
ここで覚えておきたいのは、ウォーキングは3メッツ、速歩は4メッツということです。
歩数で考えたい方は、大体1000歩が10分ですので、6000歩歩いたという日は1時間歩いたことになり、3メッツ時で、あとは体重をかけるだけです。
100分歩くと5メッツ時(100÷60=1.6 1.6×3メッツ=5メッツ)
ここからは、健康でいるための運動量についてお話しします。
高血圧症や糖尿病予防のためには、8000歩の速歩を20分以上することで、効果が得られるという研究結果が出ています。
さらに、インターバル速歩(普通歩き3分→速歩3分を繰り返し30分行うこと)をすることで、高血圧症、高血糖症、脂質異常症が10~20%改善、医療費が10~20%減少したという結果も出ています。
ただ歩くだけでなく、速歩や、インターバル速歩の方が効果がありますので、是非参考にしてみてください。
さらに、座位時間が長いほど、糖尿病リスク、メタボリック症候群になるリスク、死亡リスクは高まり、座位時間を減らすことでリスクを下げられるという結果も出ています。
座ることが多い日本人は、「30分経ったら立ち上がる」ということを意識して生活してもらえると嬉しいです。