成長期に骨貯金しましょう!

みなさんは、骨貯金という言葉を知っていますか?
骨貯金とは、骨にカルシウムを貯めることを言います。
体内のカルシウムは99%が骨や歯に蓄えられています。
骨を丈夫にするためにはカルシウムをたくさん摂取することが大切です。
成長期の子どもは成人に比べて骨の成長が活発なため、カルシウムを多く摂取する必要があります。
また、骨量は成長期にしか増えないと言われています。
骨量が増加するこの時期に骨を丈夫にしておくことが、将来骨粗しょう症を防ぐことにも繋がります。
では、カルシウムは1日にどれくらい必要なのでしょうか?
成長期の12~14歳は男性で1000mg/日、女性で800mg/日です。
カルシウムは乳製品、大豆製品、小魚、小松菜に多く含まれています。
男性が牛乳だけでカルシウムを補うことを考えると1日5杯、小松菜だけで考えると1日およそ4袋程度です。
ちなみに18~29歳の男性は800mg/日、女性は650mg/日ですので、成長期の子どもは大人の1.25倍程度のカルシウムが必要だということがわかります。
さらに、カルシウムの吸収率を上げるためにはビタミンDも摂取することが大切です。
ビタミンDは鮭やさんまなどの魚、キノコ類に多く含まれています。
ビタミンDは、食事からも摂取できますが、太陽の光を浴びることでも合成されると言われていますので、積極的に外で遊ぶようにできるといいですね。
反対にカルシウムの吸収を妨げる栄養素もあります。それはリンです。
リンはリン酸カルシウムとなって体外に排泄されてしまいます。
リンはインスタント食品や加工食品、スナック菓子に多く含まれています。
最近は核家族、共働き、子どもの習い事などの理由により、夕食の時間が遅くなるご家庭が増え、下校後のお子さんが夕食前に菓子パンやスナック菓子を食べることが増えてきています。
リンを含む食材をなるべく控え、カルシウムやビタミンDを多く含む食材を上手に使用して骨貯金をしていきましょう!
以下はおすすめのカルシウムのたっぷり入った間食の例です。
(鮭とチーズのおにぎり、しらすと小松菜のおにぎり、枝豆とチーズのおにぎり、黒豆とチーズのきなこ蒸しパン、小松菜とバナナのスムージー、豆腐のもっちり蒸しパン、きなこヨーグルト、きなこ牛乳など)